ペレット燃料の製造・販売

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知多の里山の現状ー竹林の問題

放置竹林の問題点

  • 太陽光が届かない竹林では、他の草木は枯れてしまい、それまで生息していた生物の住処が奪われてしまう。
  • 竹林は雑木林のように根が地中に張り巡らされないため、地盤が緩く土砂災害の危険性が高くなる。
  • 伐採しても有効活用する方法がない(持って行き場がない)。

こうした課題を解決するために、アグメントは、間伐した竹を地域の資源としてとらえ、有効活用することにより、知多の里山保全に取り組んでいます。

竹粉からのペレット燃料を生成

牛糞堆肥と竹林という資源に着目し、間伐した竹を粉砕し堆肥を配合して竹粉ペレット燃料を生成しています。

竹粉ペレットの製造工程

地域の窯業者の技術協力を得て生成した竹粉ペレット燃料は、地域内の施設園芸農家のボイラー燃料として提供するほか、粉砕した竹粉は一旦敷料として畜産農家に有効利用いただき、それを回収することで燃料の混練課程を省略化するとともに、再びペレット燃料化することで有効的に資源を利用し双方向の循環を生み出しています。

竹粉ペレット燃料化事業の特徴

  • この取組は地域において、酪農家と施設園芸農家を地元にある技術力で結び付けて、完全に循環するシステムを構築しようとするものです。参加する企業体、組織すべてにメリットがある仕組みであり、地域完結型の新たな経済循環が生まれることになり、強固な連携を生み出します。
  • 「家畜糞尿の処理」「放置竹林による被害」という地域のおかれている課題解決に直接的につながります。特に半田地区と問題とされている家畜糞尿の臭気対策としても竹の持つ消臭・殺菌効果が期待されています。
  • 「バイオマス燃料製造」という産業は知多地域にはなく、新産業の振興につながります。また、地区の特性にあったペレット燃料が製造されることにより、温室農家などの利用先が広がることで、新たな雇用が地域内に生まれます。
  • これまでは伐採した竹を引き取ってくれるところがなく、放置竹林が広がってしまうという悪循環につながっていましたが、有価で購入するルートが構築されることにより、NPOや地域の竹林保護の動きをより活発にするという効果があります。